クラウドに移行するきっかけは?
最近、ある人とメールで雑談をしていたら「ところでクラウドに移行する場合ってどういうときでしょうね?」というような質問を頂いた気がした。
個人的には、僕みたいにお金のない個人や零細企業が大規模なサービスを開始したくなるときくらいしか想像できなかったのですが、InfoQのこの記事をみると、一見いろいろなパターンがあるような気がします。
- 企業内アプリケーションの移植
経済的要因(つまり安いところへ)によってクラウド化が進む例だそうですが、別にクラウドでなくても安価にアウトソースできれば良いだけの話に見える。
ただ、クラウド化することで全体的なコストを下げることになり、それで安価にアウトソースできるようになる、と言う意味ではクラウドに移行する理由になるのかな。
- スケールとマルチテナンシー
一日で急にアクセスが100倍とかになっても、すぐにサーバを100台追加できるわけではない。
コストと言うよりは、緊急時にすぐに対応できるか、というのがポイントかな。
- 処理量の爆発的増加
上の「スケールとマルチテナンシー」と同じ事を言っているんじゃ無いかと思う。
あえて違いを出すとすれば、上はリクエストの増加、ここではトランザクション数の増加、という感じかな?
- 柔軟なストレージ環境
さらに上2つと同じ気もするが、これは、データ量の増加ということか。
- 組織間での通信
「組織内および組織間にある複数エンティティ間で、アプリケーション データを共有する必要がある場合、このパターンを適用できることが多い。」って本当かなぁ?
これって政治的な理由じゃなかろうか。実際問題としてはどちらかの企業に置けば良いけど、いろいろな政治的な理由で自分のところへ置きたくない場合の選択肢に見える。
振り返ってみると、2から4番目は「最初は小さく初めておいて、急に拡大した場合に柔軟に、迅速に対応できる」ということを言っているに過ぎないのではないでしょうか。
1番目と5番目も、それがクラウドを導入する理由だとすると、なんだかセコい気もする。
個人的には、アプリケーションではなくてインフラ(ネットワークやストレージ)の運用をクラウドが面倒みてくれるのが一番ありがたいと思う。
停止させられないサーバを一人で管理するのは、精神的にすごいプレッシャーになるので。